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INFO:
うちの学校は荒れていた。 ある奴が来てから。 なんともない普通の学校生活を送っていた。 このまま続くと思っていた。 だが、異分子が混ざる。 高校二年生の春。 ある男の子が転校してきた。 人当たりもよく、初めはかなり好印象だった。 だが、少し慣れてき始めてきた頃。 学校中で文房具が盗まれたり、財布の中身が擦られたり事件が相次いだ。、 それに少し変だと思ったのが、 転校してきた彼が、お昼時になると僕や周りの友達にご飯を求めて来ることが多々あった。 そして、自分の弁当は絶対に持ってこなかった。 ーーーーーーーーーーーーーーー。 特に大事は起きずに、夏休みも終わり、肌寒くなった日の放課後。 宿題を忘れたため、教室に取りに戻ると。 人の机やロッカーを漁る人影が見えた。 思わず息を飲む。、 次の瞬間、、、。 〝やばい、こっちに迫ってくる!〟 急いで物陰に潜む。 気付かれずに済んだ。 !!! だが、目の前を横切りわかった。 こっちに向かってきたのは、転校してきた〝彼〟だった。 そう分かると胸が苦しかった。 だが、別に驚いたりしなかったし、なんなら安心したかもしれない。 次の日、、、。 僕は懲らしめようと考えた。 僕にある、人一倍強い正義感が揺らぐ。 僕は彼にお昼をねだられると考えた。 そのため、弁当とは別パックで持ってきたおかずに、高校生なら耐えられる位の体に悪い薬(毒)を混ぜた。 考え通り。 彼は来た。、 僕は彼におかずをあげると、飛ぶように喜んだ。 〝正義執行〟そう感じた。 次の日、、、。 彼は普通に登校してきた。、 ??? なぜ?と思った。 効かないのか?? 疑問に思うと同時に彼に強い興味が湧いた。 放課後、後を付け回した。 するといきなり怖いお兄さん方に話しかけられていた。 「金だよ金。返してもらわないと困るんだよ、、、。」 「すいません。でも、!今弟が重症で、寝たきりで意識が薄いんです!」 「関係ねぇよ、、、。」 「母も父もいなくて、だからあともう少し待って頂けませんか?。」 僕はハッとした。 なんてことを、、、、、、。 この僕の馬鹿野郎、、、。